思い出し旅2
家は比較的大きなバス通りに面しているため、窓を開け放すと、結構賑やかしい(車とかバイクとかバスとかの走行音で)。ベランダで風に揺れる洗濯物の向こうに、街路樹が1本見えるのだけど、いつのまにか新芽を出して、それが日を受けてキラキラしている。新芽って、濡れていないのになんであんなに瑞々しくて、キラキラしているの?空の薄い青色と相まって、視覚的ヒーリング効果がこの上ない...
ゴールデンウィークは友人やら姉やらを誘って有田陶器市に行くのがここ数年の恒例行事になっている。陶器市の間だけ歩行者天国になる有田駅―上有田駅までの道を歩きながら、お店や屋外で売っている陶器を眺め、風情ある町並み、小川を流れる清流、その傍らに咲く可愛らしい草花から相当の癒しを頂くのを楽しみにしていた。加えて行き帰りに利用する特急電車から見える風景は、山の新緑の瑞々しい色が目にも眩しく、毎年のことながら見惚れていた。
私の初夏は、有田陶器市を以てスタートすると言っても過言ではない。そうに違いない。
残念ながら今年の有田陶器市は延期となった代わりに、WEB陶器市なるものが催されていて、私が最近気に入っている今村製陶さんのマグカップ(3月にドライブで立ち寄って、 迷った挙句買わなかった)も福袋の中のアイテムとして出品されていた。
もう少し早く気づいていれば陶器市らしいお得価格で購入できたであろうに。ポヤーっとそんなことを考えながら、粛々と連休最終日を消化し、明日からの勤労にむけて調整をしているところ。
緑と日射しの美しさと言えば、去年の夏に訪れたトルコのカラッとした太陽と、それを受けてキラキラ光るマルマラ海、オリーブの木を思い出す。
イスタンブールを旅行した時、日除けのために植えられてるブドウの木が、当たり前のよう実をならせていて、その日陰におかれた小さな椅子に腰かけてチャイを飲む人たち。イスタンブールの町の人々の、本当に素敵な日常の光景だった。